親子で楽しみ・学び合い・支え合う広場 子夢の家~後編~

第四十回「親子で楽しみ・学び合い・支え合う広場 子夢の家~後編~」


東京から善通寺市に嫁いだ草薙めぐみさんが、子育てをしながら仲間とともに築いた「NPO法人子育てネットくすくす」。その活動の場のひとつであり、親子の交流の場となっているのが「子夢の家」です。

先週に続き、パワフルママ草薙さんの思いがカタチになるまでの物語です。


子夢の家全景

法人としての運営も安定し、ようやく軌道に乗り始めたころのことです。
毎日忙しくしていた草薙さんは、「これでいいの?」という小さな物足りなさを感じ始めていました。

当時、仲間とお金を出し合って借りた古民家「子育て広場くすくす」。その後、市の子ども家庭支援センターに引っ越して運営や経営が安定はしたけれど、古民家には“家”ならではの癒しと温かさがあった…。

子どもたちが自由に遊べ、ママたちが気軽に集える温もりいっぱいの広場をもう一度!

そこで行動派の彼女が思いついた妙案は、あろうことか「そうだ、草薙家の実家を広場にしよう!」でした。
草薙さん、なんてオトコマエなの(笑)
なんと借金までして実家の敷地内に広場を造営し、市に委託事業の企画を持ち込んだのです。

地域の子育て家庭にもたくさんのニーズがあると確信していた草薙さんですが、すばらしいのがご主人もお子さんたちも賛成し応援してくれたこと。そして、NPO法人立ち上げの時から市が協力的だったこと。
難航が予想された駐車場問題も奇跡的に解決し、平成20年春、「子夢の家」が誕生しました。

利用登録すれば誰でも自由に無料で利用でき、庭の遊具も遊び放題。子育て中のスタッフが常駐していて敷地も区切られているので、開放的でありながら安全面も配慮されています。
それと、スタッフも利用者もニックネームで呼び合っているんですよね。ステキだと思いませんか?



※子どもたちを見守るママの写真

実はこの場所、100年以上前は芝居小屋でした。ご主人のひいおじいちゃんが土地を買い取って家を建てていたそうです。
そうか、ここは元々人が集まる場所だったんだ―。
100年以上もの時を経て、再び人々が集う賑やかな場となったのでした。

子夢の家では、高齢者との交流やファミリー向け企画、絵本ライブラリー、季節の行事などさまざまな活動を実施。気軽に話せる相談ルームも設けており、臨床心理士を招いての相談も定期的に開いています。
また、建物内のコミュニティカフェでは“ワンデイシェフ”として地域の方やママたちもメニュー作りに参加。社会へのスモールステップに一役かっています。
こちらは、取材時にスタッフの彩ちゃんが作ってくれた果肉入りフルーツジュース!美味しかった~ごちそうさまでした♪



「私たちの役割は、育児の不安や悩みについて正解を出すためにいるわけではないんです。だって子どもが10人いたら10通りの子育てですから…。障がいの有無に関わらず寄り添い、応援し、支えていきたい。そんな中で利用者さんたちが自分の目で見たり、聞いたり、共感できるのが子夢の家。誰かとつながっていける場所、子育てしていても自分の資格や特技を活かせる場でありたいと思っています」
そう語ってくれた草薙さんの優しい眼差しが印象的でした。

ここでご紹介したエピソードや活動は、ほんの一部です。
今夏から秋にかけては、家族の基盤となる夫婦にスポットを当てた「あったかかぞくをつくるコツ」の無料講座が開かれます。夫婦円満&楽しい子育て生活を送るために、ぜひご夫妻で参加してみて!



子夢の家(NPO法人子育てネットくすくす)
http://www.k-kusu.com/ekomu.html

OPEN 10:00~16:00(土曜は15:00まで)
CLOSE 月曜、日曜祝日
〒765-0031 香川県善通寺市金蔵寺町1044-2
Tel. 0877-63-0584