歯固め石

生まれた子供を囲んで、初めての御祝いとなる「お食い初め(おくいそめ)」。
その名の通り、赤ちゃんに初めて食べものを食べさせてあげる儀式です。
そのお食い初めの時に用意するものの1つに「歯固め石(はがためいし)」というのがあります。

この歯固め石は、「赤ちゃんに丈夫な歯が生えてきますよう」願いを込めて、箸の先を歯固め石につけて、その後に赤ちゃんの歯茎に当ててあげるもの。
一般的に、歯固め石は寺社の境内で拾ったものを用い、使用後はまた戻すそうです。
金倉寺でも時々問合せをいただきますが、歯固め石のみのご用意はなく、生後初めてのお参りのご祈願である「初まいり 発育順調祈願」の授与品としてお渡ししています。


歯固め石

金倉寺の歯固め石はその後も利用できるよう箸置きとして加工しています。
また「丈夫な歯が生えてきますように」という願いから、最も硬い石と言われる「庵治石」を使用しています。

これまでは庵治石の端材利用のため、箸置きの形をしているだけでしたが、その後も使用いただけますようキチンと成型したものに変更しました。
お子さまが大きくなり香川を離れても、香川県産の庵治石とおかるてんさんの御守護を常に身辺に持っていただきたいと願い、製作しています。

お箸は一生のものとはいきませんが、庵治石でできた箸置きは一生のもの。
ぜひご家族と共にお子さまの成長を見守るご縁ができれば幸いです。