新しい仏さん

赤い顔にギョロッとした目・・・

金倉寺本堂に新しい仏さんの登場です。

賓頭盧さん

そうそう賓頭盧(びんづる)さんです。
見た目がインパクトありますよねー。
初めて見た時は恐怖すら感じてしまいました。
でもお寺では痛い所を撫でると治して下さる撫で仏として、人々に親しまれていますよね。
もともと金倉寺の大師堂内に安置していたものなのですが、あるべき所にということで本堂にやってきました。
でも賓頭盧さんって本堂といっても外陣に安置されています。
どうしてでしょうか。

賓頭盧さんはお医者さんの家系の出で、お釈迦さまの十六大弟子の1人に数えられる程凄い方。
ある時、お釈迦さま一行がスダッタ長者の娘よりフルナバッダナの地で食事に招かれました。
弟子達は喜び、それぞれ神通力をもってフルナバッダナの地へと向かったのですが、賓頭盧さんはその神通力でフルナバッダナの地そのものを自分の下へと引き寄せるという悪戯をしました。
このことを知ったお釈迦さまはカンカン。
賓頭盧さんを呼びつけて叱りつけました。
「お前が私の近くに寄ることを許さん。人々のために尽くし世の福田とならねばならん。」

そのため賓頭盧さんは本堂の片隅でひっそりと、今日も人々の病を治していらっしゃるそうです。