「YUJ」とはサンスクリット語で、「結ぶ、繋ぐ」を意味します。 YUJをご覧になった方とお寺が良い縁で結ばれることを願い制作しています。
2008年夏に創刊号を発行し、2010年冬第4号より年4回発行の季刊紙となりました。 金倉寺ゆかりの話から神話まで、神仏にこだわらずに興味のおもむくままに さまざまな話題を紹介していきたいと考えています。
YUJはこちらのページですべてご覧いただけます。 また実際に手にとってみたい方は、金倉寺本堂にて無料で配布しています。 また遠方で金倉寺への参拝がなかなか適わない方、定期購読希望の方も、 無料で郵送いたします。 どうぞお気軽にお申し込みください。

寺報「YUJ」

YUJ第17号「いろは歌」

「いろはにほへと ちりぬるを …」で始まる『いろは歌』。 日本人であれば誰もが耳馴染みのある『いろは歌』ですが、 何よりの特徴は仮名47字を1度も重複することなく五七調で歌として成立していることです。 最後までスラスラと言える人も多いと思いますが、 「いろは歌はどんな内容?」と尋ねると言葉に詰まる人も多いことと思います。

一般に「『いろは歌』は弘法大師作で、仏教の真理について語られたもの」 といわれますが、本当にそうなのでしょうか。 今回のYUJでは、「いろは歌」にスポットをあて、その内容や作者、 現在への発展などを紐解いてみたいと思います。

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YUJ第16号「新羅明神」

「新羅国の神」である新羅明神は、智証大師さまを園城寺へと導いた神として、 現在、天台寺門宗総本山園城寺の北院に祀られています。 また日本全国に点在する新羅神社。 その名が示すように「新羅国に関わる神社」である新羅神社ですが、 新羅国の神を祀るべき新羅神社の祭神はどういうわけか素戔嗚尊です。

新羅明神と素戔嗚尊、両者の関係とはどのようなものなのでしょうか。 今回のYUJでは、『古事記』、『日本書紀』を手がかりに、5世紀前後の日本、 大和朝廷と新羅国の関係について考察してみたいと思います。

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YUJ第15号「吉野熊野」

険しい山岳に分け入り、修行に努める修験行者。 修験道では役行者を祖師と仰ぎ、ゆかりの地である大峰奥駈道をその聖地とします。 そして大峯奥駈道が結ぶのは、古来より信仰の地である吉野と熊野です。

このことから修験道は、吉野・熊野信仰がその始まりであることは疑いありませんが、 では吉野と熊野の信仰の起源とは何なのでしょうか。 また修験道に仏教はどのような関わりをしたのでしょうか。 今回のYUJでは、吉野・熊野信仰の始まりから修験道の成立について、 その歴史を追いかけてみたいと思います。

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YUJ第14号「不動信仰」

大きく見開かれた眼に忿怒の表情。 手には剣と縄を持ち、今にも私たちを捕らえんと迫る勢いのお不動さま。 しかし、その心は誤った道に進みがちな私たちを、 叱り飛ばしてでも正しい道へ導こうとする慈悲の心に溢れた仏さまです。

今日、お不動さまは多くの信仰を集め、観音さま、お地蔵さまと並ぶほどの人気者。 しかし、初めてお不動さまに接した人々は、そのお姿を見て恐れおののいたことでしょう。 お不動さまがどのようにして庶民に浸透し、その信仰を得ていったのでしょうか。 お不動さまの信仰の歴史を追ってみたいと思います。

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YUJ第13号「往生要集」

「嘘をつくと閻魔さまに舌を抜かれるぞ!」

幼い時に親から言われ、恐い思いをした方も多いのではないでしょうか。 また閻魔さまと同様に「悪いことをすれば地獄に墜ちるぞ!」とも言われ、 子供心に「絶対に悪いことはしない」と誓ったものです。

そんな恐ろしい地獄の風景を世に伝えたのが『往生要集』という書物です。 『往生要集』に描かれた地獄や極楽浄土の精緻な描写は、 後の文学や美術に多大な影響を残しました。 この『往生要集』が著作された目的とは何だったのでしょうか。 著者源信の生涯とともに探ってみたいと思います。

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