坐禅中の心模様

少し間が開きましたが、坐禅会のお話です。
今回は坐禅中の心の動きとその対処法について、紹介したいと思います。


坐禅は静かな環境で、自分自身と向かい合うもの。
慣れないうちは、とにかく意識が集中できず、仕事のことや家族や友人のことなど、気になることが次々と心を巡るものです。
このような時、どのように対処すればいいのでしょうか。

まず基本は数息観(すそくかん)というものを行います。
これはただ呼吸を数えることに集中するもの。
吐いて、吸ってで1と数えるんですね。
ただ、数を数えることに熱中しすぎるとまた問題ですので、10数えるとまた1から戻るくらいで結構です。
こうすることで、比較的簡単に坐禅に集中することができます。

それでもどうしても坐禅に集中できない、という方もいらっしゃいます。
そんな時は、心に浮かぶ物事にそのまま心を任せてしまいましょう。
そして、その心に浮かぶ様々な様相を、しっかり観察します。
次に心の様相に様々な疑問をぶつけてみましょう。

なぜこんなことを思い浮かべるのか?
なぜ今なのか?
本当に必要なものなのか?

そうするとあらゆる考えが、今思い浮かべる必要はないものだと分かるはずです。
そうして、1つ1つの心の様相を観察することで、次第に心は落ち着いてくるでしょう。

次回、金倉寺坐禅会は6月10日(月)10:00~11:30です。
参加費は500円(駐車場利用の方は駐車券を提示いただければ300円)となります。
流れとしては、以下のようになります。

坐禅の説明 10分
準備運動 20分
坐禅 30分
雑談 15分
法話 5分
座談会 15分

皆さまのご参加をお待ちしています。