日本四大師と讃岐五大師と善通寺市

「日本四大師」をご存じでしょうか?
「大師」というのは、朝廷より徳の高い僧侶に贈られる追号ですが、これまでに25名の高僧が賜りました。


弘法大師像

このうち、平安朝に大師号を追号された高僧4名のことを「日本四大師」といいます。
その中でなんと2大師が香川県出身のお大師さまなんです。
「大師といえば弘法大師だけど、もう1人って?」と思う方がほとんどでしょうけど、そのもう1人が金倉寺出身の智証大師さまです。
つまり、善通寺市は「日本四大師」のうち2人を輩出している日本唯一の市なんですね。

また「讃岐五大師」という言葉もあります。
こちらは、これまでに大師号を授かった高僧のうち、五大師が香川県出身ということ。
讃岐五大師とは次の五大師さまです。

大師号(僧名 大師号下賜年) 宗派 追記

弘法大師(空海 921) 真言宗 真言宗開祖
智証大師(円珍 927) 天台宗 天台宗第五代座主 弘法大師の一族
理源大師(聖宝 1707) 真言宗 醍醐寺開祖
道興大師(実恵 1774) 真言宗 観心寺開祖 弘法大師の一族
法光大師(真雅 1828) 真言宗 理源大師の師 弘法大師の弟

またまた、このうち四大師が善通寺市出身なんです。
25大師中4大師が善通寺市出身ってすごくないですか?
善通寺市は産む力、育む力が強いパワースポットだと思うんです。
だから訶利帝母(鬼子母神)さまが日本で最初に出現されたのでしょう。
まさに仏教の母体、それが善通寺市だといえるのではないでしょうか。