猫絵馬

お寺の住職向け月刊誌『寺門興隆』というものがあります。
2013年3月号の特集「絵馬の創意工夫で寺院活性化を推進する住職たちの苦心と成功」の記事内に、金倉寺の絵馬も取り上げていただきました。
その記事内で、山口県の雲林寺というお寺の「猫絵馬」がとてもユニークだったので、ご紹介したいと思います。


朝日新聞さまで紹介されていたので、詳しくは下記リンクをご覧ください。
http://www.asahi.com/national/update/0918/SEB201209180006.html


ここの猫絵馬は、六角形の絵馬に猫の輪郭と耳と鼻だけが描かれているだけです。
裏面には、「この猫の名前」と「願い事」の文字。
つまり、猫の顔は自分で描くということなんです。
私たちも無地絵馬に絵を描いて貰って奉納することなどを考えたことがありますが、絵心が無いと敷居が高いな~とも考えていました。
だけど、この猫絵馬なら絵が苦手な方でも、個性溢れる絵馬を奉納できますよね。
そんな絵馬がズラリと本堂大玄関前の天井につらされているそうです。
これは「私も描きたい~っ!」と絶対なりますよね。

雲林寺さんは、絵馬だけでなく、お寺中猫だらけで「猫寺」の愛称で親しまれているそうです。
ご住職が猫好きだということもありますが、そもそものご縁は事故で亡くなった友人の形見として30体の招き猫をいただいたことが始まりだそう。
その後、次々と猫の置物が寄贈されるようになり、現在では猫の像が500体以上あるそうです。
「猫縁を仏縁につなげたい」とおっしゃる住職自身、それを実践されていますから、参拝される方々にもその気持ちが通じ、多くの参拝を集めているのだと思います。
全国にはまだまだ面白いお寺がたくさんあるんですね。
ぜひ近いうちに、雲林寺さんにお参りにいきたいと思います。