大般若くぐり(だいはんにゃはん)

先日金倉寺で開催されました「円珍・乃木まつり」。
今年は天候も悪くなく、多くの方に参拝いただきありがとうございました。
今回は、9月8日(土)に行われた「大般若くぐり(だいはんにゃはん)」の様子をお伝えいたします。
今年は約130名の方に参加いただきました。


「大般若くぐり」は、地元では「だいはんにゃはん」とも言われ、600巻ある『大般若経』の下をくぐり、1年間の無病息災を祈る行事です。
もともとは、地元講中ごとに組織され、『大般若経』を担いで各家庭を訪問し、「大般若くぐり」を行っていましたが、近年では担い手もおらず、途絶えていました。
しかし、地元の方々からの声もあり、昨年より「円珍・乃木まつり」の「万灯会 先祖供養法要」に合わせ、金倉寺本堂前にて再開することになりました。

従来の「大般若くぐり」では、『大般若経』を運ぶ際の天秤棒の下をくぐるものでしたが、金倉寺では『大般若経』を運ぶ必要がないため、天秤棒の代わりに桐箱入りの軸を架けています。

大般若くぐり(だいはんにゃはん)

この軸は「十六善神像」で、『大般若経』を守護する神さまたちが描かれています。
まずは、お祓いをし、願いごとをしながら軸の下をくぐります。

お祓い

くぐった先では、頭上から散華が舞い散ります。
この散華は、仏さまが現れた時などに、神さまたちが華を散らして供養することに由来するものです。
皆さまの願いごとが成就されますよう、十六善神さまからの御守としてお持ち帰りいただきます。

散華授与