「おかるてんさん」の由来について

何故「おかるてんさん」っていうの?と時々質問を受けます。
先日発売されたコミックバンチ連載の「うどんの国の金色毛鞠」にて、篠丸のどか先生もコラム欄?でおっしゃってました。
よくよく見るとホームページでもきちんとしたご紹介がないようでしたので、こちらでご紹介したいと思います。

「おかるてんさん」は本来「訶利帝母(かりていも)」さまという名前のインドの神さまです。
また「鬼子母神(きしもじん)」さまという名前でも呼ばれており、こちらの方が一般的かと思います。
お名前が2つある理由ですが、もともとインドでは「 हारीती Hārītī ハーリティ」と呼ばれておりました。
この名前が中国に渡り、中国語であてて読んだ名前が「訶利帝母(かりていも)」、性格などを考慮し新たに名づけたのが「鬼子母神(きしもじん)」です。
たとえば英語の「base ball」ですが、日本語をあてると「ベースボール」、意味を考慮しつけた名前が「野球」ですよね。
それと同じで、中国で読むときに漢字をあてた(音写)のが「訶利帝母」、中国語にしてしまったのが「鬼子母神」です。

さて、そんな訶利帝母さまですが、寺の者は「おかるてんさん」とは呼ばず、「かりていさん」と呼んでいます(笑)
これは昔からの習わしなのですが、ではどこから「おかるてんさん」という名前が出てきたのでしょうか?
ちょうど今から7年くらい前のことだったと思います。
当時、地元の60代の方とお話していたところ、「おかりていさん」という名前が出てきました。
はじめ「?」となりましたが、「ああ、かりていさんのことか」と得心し、そのまま何事もなく話を終えました。
その後、地元の60代以上の方と話をしていると、何度かそういうことがあり、あるとき「おかりていさん」という名前について聞いてみました。
すると「ワシらは昔からそう呼んどるが」との返事、さらに色々な方に聞いてみると「おかりていさん」と「おかるてんさん」の2つの呼び名があることが分かりました。

とてもかわいらしい素敵な呼び名ですよね!この呼び名がなくなってしまうなんてもったいない!

どちらの呼び名も素敵ですが、迷った末に「おかるてんさん」という名前を選び、ホームページで紹介し、今では皆さんに親しんでいただけるようになりました。

実はそんなお話を少しラジオでさせていただきました!

6月17日(土) 12:30~12:55
FM香川 あなぶきホームの「It's My Home Party!」

お時間がございましたら、是非聴いてくださいね!