吉祥果じゃむ

 当寺の訶利帝堂に、昨年末よりたくさんの柘榴(ざくろ)のお供えがあり、何とか皆さんに喜んでもらえるような方法はないかと考え、柘榴のジャムを作ってみることに。


ところで、「吉祥果」と聞いて???の方のために(私もそうでした)、ちょっとご説明を。
訶利帝さんが柘榴を好むという話を聞いた方は多いと思います。
柘榴は、皮をむいたことのある方はご承知のとおり、ルビー色をした小さい実がぎっしりつまっていますよね。
その多数の実から、多産を象徴すると言われています。
で、訶利帝さんが手にしているという実を吉祥果といい、それは柘榴を表しているそうです。

しかも、柘榴の効能を調べてみると、女性の健康維持にとても大切な植物性の天然エストロゲンという成分が含まれているとのこと。
やっぱり、訶利帝さんは女性の味方ですね。 

というわけで、試作ではありますが、こんな感じに仕上がりました。

柘榴と吉祥果じゃむ

試作品ながら、ラベルも作成したりして。
手にはほら、吉祥果もありますし、ちょっと見えにくいですが訶利帝さんの胸に抱かれた赤ちゃんの姿も。
ちなみに、この絵は当寺の訶利帝堂に掲げてある絵を使用しており、参拝の方も見れますので、ぜひご覧ください。

というわけで、訶利帝さんにお供えいただいた柘榴を使用したこの吉祥果ジャムを、いつの日か、訶利帝さんに通ってくださる方におすそ分けができればいいな、
と密かに思っているのです。