大峯奥駈入峰修行

 5月21日~24日まで、天台寺門宗総本山三井寺主催による平成21年度大峯奥駈入峰修行が開催されました。
今回は北は福島から南は鹿児島まで、年齢も25~70歳までと多種多様な総勢32名の行者集団となりました。
もちろん金倉寺からも私、哲済が参加しました。

 5月21日 三井寺~前鬼~裏行場
朝6時に集合、三井寺諸堂に参拝し、入峰の無事を祈願しました。
7時頃出発、お昼頃に前鬼小仲坊に到着し、荷物をおいて裏行場二十八宿へ。



道中美しい滝があり、本来はここで水垢離をするそうです。
その後一人が通るのがやっとの崖沿いを上るとそこは鎖場。
鎖を手に垂直の崖を数メートル登り、上がった先には絶壁。
足場用に打ち込んであるフックを頼りに岩を手で掴み、その絶壁を横切ります。
3時間超の道程でしたが大変でした。
後で知ったのですが、ここが最大の難所だったそうです(笑)

5月22日 前鬼~釈迦岳~八経ヶ岳~弥山
朝1時に起床、1時45分に出発しました。
外は天気予報通りの雨、合羽を着て懐中電灯の灯を頼りに移動です。
移動はひたすら上り、合羽を着ているために汗びっしょりになりました。
大日岳は20メートルほどの岸壁をよじ登るそうですが、今回は雨のため中止。
深仙灌頂堂では雨も止み朝食を摂りましたが、その後も釈迦岳まで休憩なしの移動でした。



この釈迦岳まで一気に上ったんですが、釈迦岳を過ぎると今度は一気に下ります。
また仏生岳までの区間には、前日程ではないですが崖を横切り鎖で崖を降りる区間がありました。
その後は山を上り下りして、皇太子が泊まられたという弥山小屋で一泊しました。

5月23日 弥山~普賢岳~山上ヶ岳
この日も午前1時起床、1時40分には出発です。
天川辻までは普通の山道でしたが、天川辻の先では梯子が崩れている所がちらほら。
そんな道を越え、普賢岳への岩山も上り切り経箱石で昼食。
ここは役行者が崖下に経箱を隠したという所です。
道が台風か何かで流されたのか、正直道とは呼べない状態。
足場を頼りに50メートルほど崖を往復した感じでした。
この先阿弥陀ヶ森からは女人禁制になりますが、道そのものは普通の山道でした。
2時過ぎには山上ヶ岳の大峯山寺につき、西の覗、裏行場ともに詣ることができました。

5月24日 山上ヶ岳~金峯山寺
いつも通り午前1時起床、1時40分には出発しました。
この道はほぼず~っと下りです。
五番関までの道には非常に長い鎖場がありましたが、ここは崖の方に臨みながら下りられるため比較的楽でした。
11時頃には桜本坊に到着。
ここで昼食を摂りいよいよ金峯山寺での大護摩です。
金峯山寺に着くと、金倉寺からも7人の行者さんと住職が見えてました。



さて大護摩スタートです。



う~ん、重い。。。フラフラです(笑)



それでも無事に行を終えることができました。


哲済