「お大師さまと歩む四国遍路」第5回

来年四国霊場は開創1200年を迎えます。
その記念事業として行われている「お大師さまと歩む四国遍路」第5回に参加してきました。


この「お大師さまと歩む四国遍路」は、弘法大師像を背負い、歩いて四国遍路を巡拝しようというもの。
参加資格は四国霊場公認先達であることで、平成25年2月4日に善通寺をスタートし、平成26年5月9日に再び善通寺に到着する予定です。
私が参加した第5回の行程は伊予の第8番熊谷寺~第12番焼山寺までの1泊2日の行程。
この行程の特徴は、「遍路転がし(難所)」として有名な焼山寺まで歩いてお参りができること。
公認先達とはいえ、歩いて四国遍路をお参りしたことがない方も多く、38名の先達さんに参加いただきました。

切幡寺〜藤井寺

1日目は8番熊谷寺~11番藤井寺までの約16kmの行程。
ほとんどが平地の移動のため、春の歩き遍路を満喫しました。

吉野川

写真は吉野川を渡る一行です。
この先は絶好の撮影ポイントのようで、10人以上の写真愛好家さんたちのカメラに迎えられました。

川島公園

途中休憩した川島公園にて、たまたまお花見をしていたご家族が、お大師さまをお参りしてくださいました。
やはり四国は弘法大師さまの地なんだなぁと実感した1シーンです。

藤井寺

11番藤井寺に到着。
明日はいよいよ焼山寺です。

焼山寺登山口

お参りをすませて、いざ出発。

遍路転がし

遍路転がしといわれるように、厳しい道も続きます。
今回の行程が厳しい方には、車でのサポートもありました。
しかし、せっかくの遍路転がしを体験いただくため、柳水庵~浄蓮庵の約2kmの登り行程に限り参加していただきました。

柳水庵〜浄蓮庵

私は80代後半の女性と共にこの行程をお参りしました。
彼女は休息をはさみながらも、ゆっくりと、でも確かな歩みで1歩1歩足を運び続けました。
その先に待っていたお大師さま。

浄蓮庵の一本杉

女性はお大師さまの前にひざまずいて、涙ながらにいつまでもお参りしていました。
私自身、この光景に出会える立場で参加させていただいたことに、本当に感謝しました。

焼山寺

一行はいよいよ焼山寺に到着。
ここまでの時間は6時間ほどでした。
皆さん疲れてはいましたが、達成感からか足取りも軽やかです。

杖杉庵

衛門三郎ゆかりの杖杉庵もお参りし、1人の怪我人もだすことなく、無事鍋岩まで到着することができました。