スウィーツ

小さなスイーツに込められた特別感

「小さなスイーツに込められた特別感」

子どもの頃、絵本の中に出てくるお菓子の家に憧れたことはありませんか?
それはとてもスペシャルで、どこから食べようかと想像してはワクワクしたものです。

ここは、お菓子の家…ではなくて、「okasinoie」。
あの頃に夢見た家とはちょっぴり違うけれど、大人っぽくてオシャレな外観が大人の乙女心をくすぐります。

店内も、イメージ通りの洗練された雰囲気。ショーケースには、素敵にデコレーションされたケーキが並んでいます。



「みんなに好きになってもらえるような、オーソドックスで優しい味のケーキが基本です」と、オーナーパティシエの中山さん。
ショートケーキにティラミス、ガトーショコラ、タルト…。
確かに見た目が派手派手しいものは少なく、どちらかというとシンプル。でもよく見ると、控えめながらもセンスが光るデコレーションが施されています。

実は中山さん、元々は和食の料理人なんです。その後、まんのう町の人気洋菓子店・花月堂などでの修行を経てパティシエになりました。
立体的なデザインが得意だそうで、さすが、手先の器用さを活かしたデコレーションは他では出合えないデザイン。オーソドックスな中にも“okasinoieらしさ”を感じる逸品を作り出しています。

ひと昔前はアニバーサリーだけの特別なものだったケーキも、今はとっても身近な存在。
「材料に特別こだわるのではなく、一般的な材料でどう仕上げるかを大切に。できるだけ買いやすい値段設定にしているのは、特別な日じゃなくても、食べたいと思った時に楽しんでほしいからです」。
だから、甘さもサイズ感もちょうどいい。

誰にでも好みがあると思いますが、私の中ではokasinoieがスペシャル。
食べる前はいつも、架空の世界に憧れたあの頃と同じように、ワクワクした気持ちにさせてくれます。
そして、ふとした瞬間にアレが食べたい!という衝動に駆られる。危険だ(笑)

何気ない日常の中に、スペシャルな味わいを―。
小さなひとつに込められた素敵な思いを、味わってみてください。



ちなみに、中山さんお一人で作っているので品数は多い方ではありません。でも、いつ訪れても新鮮な気持ちで選んでもらえるようにと、定番は少なめ。その代わり、頻繁に新作が登場します。
「本当は個性派が好きで、新作で冒険してみたりします。ぜひ食べたことがない商品を試してみてくださいね」ですって。
これは足繁く通ってチェックしないといけません。やっぱり危険だ(笑)

洋菓子店では脇役になりがちですが、しっとりしていて上品な焼菓子、瓶のかわいさも魅力のジャムにもコアなファンがいます。オシャレにラッピングしてくれるので、贈り物にもおすすめです。




ゆくゆくは、デザートプレートがいただけるカフェコーナーもオープンされるそうです。楽しみですね!
と、書いていたらまた食べたくなってきた…。


okasinoie
http://okasinoie2014.petit.cc/
OPEN 10:30~17:30
CLOSE 日曜、月曜 ※臨時休業あり
〒765-0011 香川県善通寺市上吉田町3-2-1
Tel. 0877-85-8821

中山さんの記事はこちら!
地域を支えるヒーローたち vol.12 okasinoie オーナーパティシエ 中山雅史さん


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