人物
地域を支えるヒーローたち vol.24
日本文化とお香をこよなく愛する、讃岐の魅力の伝道者
岩佐佛喜堂5代目 岩佐一史さん(香想師 岩佐喜雲さん)
讃岐発のお香ブランド・流川香の発案者であり、昨年末に徳川宗家19代より香想師としての名を授かった一史さん。そこでは19代と共にキリッとした表情を見せていましたが、実際にお会いすると気さくな笑顔が印象的な方です。
実は3人兄弟のご長男で、弟さんたちはなんと双子! お一人は岩佐佛喜堂で一緒にお仕事されており、もうお一人は同じ商店街で喫茶店をされています。とても仲のいいご兄弟でたまに揃って食事に出かける時もあると聞き、お仏壇の前に並んで座っていたであろう子ども時代を想像(ちょっぴりかわいい)。代々続くお仏壇屋のご長男ですから、その頃はなんとなく家業を継ぐんだろうなぁと思っていたそうです。
そんな曖昧な意識が変わったのは、大学に進学してから。大切な友人を事故で亡くすという悲しい出来事がきっかけでした。「古来からの文化に否定的な人も多い中、友人のご両親がお仏壇を買ってくれたんです。悲しみにくれながらも(お仏壇が)あってよかったと言ってくれた時、自分が継いでいこうと思えました」。
卒業後は東京の卸業界でみっちり修行。地元に戻ってからも自ら店頭に立って学びました。「否定的な人が多いとはいえ、お墓参りの文化は根付いているしお盆には実家に帰りたくなる。亡き人や先祖を敬う気持ちはずっとあるものです」。それを日本らしい癒しの文化だという一史さん、うん、私もそう思います。
香想師として、そして岩佐佛喜堂の5代目としての想いと情熱は「まんなか。特別編」をチェックしていただくとして…。プライベートでは昨年夏に入籍されたばかりということで、まさに公私共にリア充! ますます今後のご活躍が期待されます。
岩佐喜雲さんの記事はこちら!
「岩佐佛喜堂 前編 〜讃岐発のお香、知ってる?〜」
「岩佐佛喜堂 中編 ~香りの記憶、香想師・岩佐喜雲の誕生まで~」
「岩佐佛喜堂 後編 ~思いをつなぐ仏壇屋~」