人物
地域を支えるヒーローたち vol.15
遊び心を忘れないアート系ものづくり男子
gallery what's new? オーナー 岡山富男さん
善通寺市のギャラリーで動物たちとたわむれる、オーナー兼アーティストの岡山富男さん。いや、動物たちはご自身の作品で、決してたわむれているわけではないのですが。愛する作品たちに囲まれて、日々新しい作品と向き合っています。
元々作ることは好きだったけれど、芸術系でもデザイン系でもなかった学生時代。本当はその方面の高校に進学したかったのに、先生とけんかしちゃって断念したことはここだけの話です(笑)
それでも、何でも楽しむ性格で充実した学生生活を送り、卒業後は約40年、内装業で職人としての腕を磨くことになります。その間、仕事や旅行で海外にもよく行き、いろんな世界に触れることができたとか。また、お子さんのPTAがきっかけで学生時代に打ち込んでいたバレーボールが復活し、地元クラブの監督もされていました。
そんなすべての経験が、アーティスト岡山富男を生み出したんですね!「いやいや、自分は芸術家でもないし(動物の製作は)趣味の範囲だったから」、なんて謙遜する岡山さんですが、この完成度は趣味の範囲を超えています。でも、実は絵の方はめっぽう苦手。子どもの頃はキャンパスにきちんと収めるタイプだったそうです。どちらかといえば、紙からはみ出す勢いで描きそうなイメージだから意外!紙のように制限のない造形は、発想がどんどん広がるのだと教えてくれました。
「大切なのは感覚。と言ったらカッコイイけどね~実際は好き勝手やってるんですよ」とおっしゃるあたり、やはりアートの人だと思うのです。
仕事をする傍ら、製作に没頭すると徹夜もしちゃう。自分の背丈よりも大きなキリンは完成まで約3ヵ月もかかるけれど、「製作している時が一番楽しい!」と、少年のようなキラキラ&わくわくした笑顔を見せる岡山さん。うん、やっぱり“たわむれている”と言うのが正解かもしれませんね。
「gallery what's new?」の記事はこちら!
「キリンのいるギャラリー」