あけましておめでとうございます

さて、新年もすでに3日過ぎてしまいましたが、金倉寺にも多くの方々が初詣で訪れてくださいました。
私が知るここ10年では過去最高の参拝者だったように思います。
訶利帝堂でも、1日、2日とも用意した200杯のざくろ茶が全て無くなるほどの盛況でした。

安産祈願の様子

そして今日は戌の日、訶利帝堂では今年初めての安産祈願をおこないました。
新年初めての戌の日ということもあるのですが、本日は特別な思いで迎える1組がありました。
そのご夫妻(O夫妻)は10数年子供が出来なかったということなのですが、そのご縁はO夫妻のお母さままでさかのぼります。

2年以上前の話ですが、あるご夫妻が訶利帝堂に訪ねていらっしゃいました。
聞くと「島に住む友人(O夫妻の母)が訶利帝母さまにとても御恩があったのですが、どちらの訶利帝母さまか分からないままでした。それがこちらの訶利帝母さまと分かり、まずは私たちが代わりに参拝に来たんです。」とのこと。
そこで、「5月に大祭があるので、その時にぜひご参拝ください」とY夫妻に伝え、5月の大祭には、O夫妻と両親、またY夫妻がお詣りに来てくださいました。
そのときにO夫妻のお母様から次のような話をいただきました。
「私は多くの兄妹がいたのですが、みな早世してしまいました。唯一、訶利帝母さまのお名前をいただいた私だけが、今でもこうして元気に生きることができたました。その御礼がしたくて、でもどちらの訶利帝母さまか分からず、探し続けてやっと見つけることができたんです。」
ひとしきり訶利帝母さまへの御礼を述べたO夫妻のお母さまはまた次の一言もおっしゃいました。
「私は長年の想いを叶えることができました。次はぜひ息子夫婦にもご縁をいただき、子供が授かれば…」

そして今日、O夫妻の安産祈願の日を迎えることができました。
新年始めの戌の日で、O夫妻の安産祈願をおこなうことに、ご縁を感じずにはいられません。
訶利帝母さまのご縁、お力を感じた1日となりました。