人物

地域を支えるヒーローたち vol.10

大切なのは感謝の気持ち。夫婦愛もお店の魅力
お好み焼よこた 店主 横田史郎さん・幸子さん


 ふたりで一緒にお好み焼き屋さんを開いて約30年。当初の営業時間は深夜3時までで、閉店後は片付けや家事をこなし、寝ずに朝食の準備をしてから3人の子どもたちを見送るというけっこうハードな毎日だったそうです。現在は0時に閉店していますが、3時間睡眠でもやってこれたのは夫婦が協力し合っているからこそなのでしょう。
 馴れ初めをお聞きしてみると、奥さまの地元である広島の大学で出会い、なんと学生結婚しちゃったそうです。奥さまは当時19歳!教育者になるのが夢でしたが、卒業後は大好きなご主人と一緒に香川へ。「ここに来ていろんな人と知り合えてね。今は(この道を選んで)良かったと思ってるよ」と、幸せそうな笑顔を見せてくれました。ちなみに奥さま、お店に来る学生や子どもたちを愛情を持って叱ることもあり、地域の先生的な存在としても慕われています。
 それにしても…。営業日はもちろん一緒で、定休日も一緒にランチしたり旅行に出かけたり。1日24時間ほぼ共に過ごしていてイヤになることはないのかな。そんな素朴な疑問に、迷うことなく即答してくれました。世のご夫婦のみなさん、仲良しの秘訣は「ちゃんと話し合うこと」だそうですよ!
 学生結婚してからもう40年以上も一緒にいるベテラン夫婦ですから、けんかももちろんします。でも、ご主人いわく「おかあちゃんがよう辛抱してくれとるんや」とにっこり。お互いがちゃんと思い合い、信頼し合い、感謝し合っているのが分かりました。
 子どもたちもとっくに成人し、第二の人生ともいえる夫婦の時間を楽しんでいるおふたり。正確には、一緒に寝るほどかわいがっている愛犬チャロを加えた3人の時間。チャロも夫婦円満に一役買っているみたいです。

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「香川で食べる広島風お好み焼き」